恐怖・怪奇・心霊


青いクレヨン


ある夫婦が郊外にある中古の家を買いました。
郊外ですが駅までは近いし近所にはスーパーなども多いし日当たりも良好です。
それに値段が格安と言って言い程の絶好の物件でした。

友人達に引っ越しを手伝って貰い、その後で飲み会をしました。

もう大分暗くなってしまったので、その日は友人を含めて一緒に新居で寝ることにしました。
しかし夜中に“バタバタバタ…”と子供が廊下を走るような音を聞いて何人かが起きました。
気のせいだと思ってまた寝ると、今度は子供の話し声が聞こえて目が覚めてしまいます。
その為に朝まで熟睡した人は誰もいません。
誰もが夜に体験したことを不思議がりました。
そして思いました。
“この家には何かある…”

全員で廊下を調べていると青いクレヨンが落ちていました。
もちろん夫婦の物でも友人達の物でもありません。

そしてとてもおかしなことに気が付いたのです。
この家の間取りが奇妙なんです。
クレヨンを拾った辺りの廊下は突き当たりになっているのですが、家の作りを考えるとそこにはもう一部屋分のスペースがあるはずなんです。

壁を叩くと中に空洞がある音がする。
壁紙を剥すと扉が現れました。

恐る恐るその扉を開けます。
もしかしたらとんでもない物があるのではないか…

しかし部屋の中には何もありません。
ただ部屋の壁の全てに青いクレヨンでびっしりとこう書かれていました。






おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
おとうさんおかあさんごめんなさいここからだしてください
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだしてここからだしてここからだして
ここからだしてここからだして…




赤いクレヨンではなく、あえて「青いクレヨン」というのが真実味を出させていますね。

この話は怪談の完全創作を趣味の一つとしているタレントの伊集院光さんが、1997年頃に「山田邦子のしあわせにしてよ」内の怖い話企画で発表した物です。
しかしこの話は「赤いクレヨン」が元です。

この話を自分の恐怖体験として雑誌投稿などをする視聴者が現れました。
やがて“友達の友達の体験”といった口コミに尾ヒレがついて拡大し、次第に都市伝説として定着したそうです。
その過程でクレヨンが青くなったのではないかと言われています。

こういう噂話が広まると創作者を知らない人も多くなりますよね。
伊集院さん自身も、仕事関係者から都市伝説としてこの話を聞かされたことがあったと話してます。

同じ内容の放送でも時間が経つ程に分岐を見せてくれるのが面白いですね。




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